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2010年2月22日 01:02

Wikipedia専用端末"WikiReader"をがっつりレビュー! 素晴らしいユーザビリティ


2010/7/21発売の公式日本語版についての記事はこちら

こんにちは、しがく(@shigaku)です。

購入から1ヶ月が経ちましたが、Wikipedia閲覧の専用端末 WikiReaderのレビューです。

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▲こんな感じで、台北市から届きました。

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▲やばい、予想以上にかっこいいデザイン

ここで、先に使ってみた感想と結論を言ってしまいます:

単機能に特化されてるからこその、圧倒的な使いやすさがある!


PCや携帯では実現できない、実際使える状態になるまでの時間

WikiReaderを使ってみてわかってきたのですが、スイッチひとつで数秒で使えるという手軽さが本当に強力です。もちろん携帯サイトにも、Wikipediaのソースを使った百科事典サイトはいろいろあります(できることはもちろんWikiReaderと同じ)。 ですが、携帯のWikipediaサイトはWikiReaderには到底勝てません。

というのも、携帯サイトだとパカっと開いてブラウザを起動して・・・とステップを踏むことになりますが、ちょっとした隙間時間に読むには、これが非常に面倒くさい。さらにそこから検索窓にキーワードを入れてネットワーク通信して結果が戻ってきて表示されるまで含めると、実は30秒とか1分とか、平気で待たされたりします。機能的にはできることは一緒なのですが、実際に生活している中では、この違いが使うか使わないかの決定的な基準になってきます。

また、微妙なスピードの違いは、携帯電話のメモ帳機能が紙のメモ帳にどうしても勝てない、という話にも通します。日常生活でいつも使うようなサービス・プロダクトは、すぐ使えることが重要です。その点、WikiReaderは単機能に特化したハードウェアであるが故に端末性能としては貧弱ですが、ユーザビリティは本当に優れています。


機能自体は大したことなし

WikiReaderのサムネール画像
▲動作中の液晶がうまく撮れなかったのでイメージ写真拝借しました


▲日本代理店(?)による紹介動画

使い方は本当にシンプルで、電源ボタンを入れると、検索窓が出てくるだけです。

液晶は、タッチスクリーンになっていて、白黒、バックライトなし。ちょうど昔のゲームボーイのようなイメージです。反応速度が低く、スクロールしている最中には残像で読むことができません。また、夜暗いところで読むのも厳しいです。この点がちょっと残念です。タッチスクリーンの反応は大変良く、スクロールの反応も滑らかです。

電池は単4型が2本。使用頻度によると思いますが、数ヶ月持つようです。現に一ヶ月、適当に使っていますがまったく問題なく動いています。充電の必要もないので楽です。おそらくバックライトが搭載されていないので消費電流が小さく、ここまでの長期動作が可能になっているのだと思います。

なお、電池パックの下にはmicroSDカードのスロットがあって、ここに4GBのSDカードが刺さっています。SDカードの中には、Wikipediaの記事情報が加工されて書き込まれています。SDカードのデータは数ヶ月ごとにWikiReaderのサイトで最新版が公開されるので、内容を書き換えることで最新のWikipediaの情報にアップデートできるようになっています。

本体には丸いボタンが3つだけ付いていて、非常にシンプル。

1つ目は検索機能になっていて、ボタンを押すとアルファベットのキーパッドが表示されて、記事のタイトルを入力すると検索できます。検索は前方一致のようです。

2つ目は履歴機能で、それまで見ていた記事の一覧が表示されます。記事タイトルをクリックすると、"読んでいたところから"表示されます。 長いWebページの途中のスクロール位置から表示されるようなイメージです。再びスクロールしなくていいので、これがとても便利。

3つ目はramdomボタンで、押すとランダムな記事が表示されます。完全に暇つぶしを意識した昨日です。実際、電車の中で暇なときはrandomボタンをよく使います。

以上が機能的なところで、ぶっちゃけ大した端末ではないです。もちろん英語のWikipediaの記事しか入っていませんので、英語が得意ではない人は私含めて頑張らないといけません。


お値段は・・・

これで、お値段は米国Amazon.comで$99。日本円で9,000円程度。正直この値段はなかなか割りに合わないかなぁと思ったりします。百科事典にまったく興味の無い人には高すぎますが、前述の素晴らしい面があるので、電子辞書みたいな立ち位置として、どのあたりで価格と良いところが落ち合うか、という話だと思います。


元Appleのデザイナーによるプロダクトデザイン

もうひとつ良いところを。

このWikiReader、かなりお洒落なガジェットなんですが(筐体は非対称の流線型になっています)、実はデザイナーは元Apple、最近ではChumbyをデザインした、Thomas Meyerhoffer氏が担当しています。なるほど、という感じです。

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説明書もWebサイトも、すべてテイストが統一されていて、このあたりの気合の入れ方が素晴らしいですね。

説明書の冒頭に、この端末を作った哲学なのだと思いますが、こんな言葉だけが書かれたページがあります:

For Mom, Because you taught us to never stop questioning.


ハック上等!ギークにとってWikiReaderはとんでもない端末!

で、ここまでは単なる製品レビューなのですが、実はWikiReaderには技術的に大きなポイントがあります。

それは、なんとこのハードウェア、ソースコードがすべて公開されている、いわゆる「オープンソースハードウェア」なのです。

つまり、誰でも自由に改造できて、自分だけのオリジナル専用端末が作れるようになっています

もう、ハードウェアのSDKが公開されているとか、そういう生ぬるい話じゃないです。全ソースが公開されています。その気になれば独自のタッチパネルの操作や、液晶のレンダリングまで、すべて好きに改造できます。

これは世のプログラマーへの挑発ではないですか!

とりあえず、日本語化に成功しましたので、この点については別エントリでガッツリ書きました。ぜひご覧ください。

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